2011 Fiscal Year Annual Research Report
バイオリージョンマップづくりにおける市民参加の取り組みに関する日欧比較研究
Project/Area Number |
21656146
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
デワンカー バート 公立大学法人北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (60308187)
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Keywords | バイオリージョン / 生命地域 / 市民参加 / 自然環境再生 / 都市計画 |
Research Abstract |
欧州諸国及び日本では、都市の拡大によって、自然の減少が続く。多くの貴重な生息空間がまだ多く点在し広域的に豊かな自然環境地域を長期にわたり守っていくため、自然を保護するだけではなく、ネットワーク化することが重要である。また生態系の持続性や変化対応力として生物多様性の保全は必須の条件になっている。生物多様性の喪失原因の多くは、物質的な豊かさを追求してきた人間の経済・社会活動にある。現在、豊かな地域づくりにおいて、市民参加が多いに期待されているが、どう市民を上手く巻き込むのはまだ多くの難点が残っているのも現状である。本研究では、オランダ・ドイツ・デンマークの3カ国における市民参加によるバイオリージョンマップづくりの現況調査を行い、都市及び近隣農村地域での特徴を明確し、地域全体の生物多様性マップづくりの在り方を調査おこなった。対象地域の特徴及び歴史的な変化を明確にし、対象地域の生態系保全など地域の課題を俯瞰し、立場の異なる産官学民が意見を交わし、社会的合意形成を可能にする統合評価モデルを構築した。 昨年度の研究成果に踏まえ、文献(洋書・和書)調査及びヒーリング、現地調査を主たる方法として作業を進行した。豊かな里山里地が残っている北九州市若松区を比較対象地域として、市民参加によるバイオリージョンマップづくりを実施し、都市及び近隣農村地域での特徴を明確し、地域全体の生物多様性マップを作成することを目的であってバイオリージョンマップづくり、地域イノベーション及びその活用方法に関しては地域の産業・行政・大学・市民に広く情報を公開し、意見を求めることが問題解決の基本であり、それぞれの立場、理解度、表現力は多様であり単純な方法では対応できない。
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