2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21656215
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
田丸 浩 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (50324554)
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Keywords | 抗体生産 / 金魚(水泡眼) / ゼブラフィッシュ / 組換えタンパク質 / ELISA法 / 免疫グロブリン |
Research Abstract |
本研究では、実験モデル動物として注目されている小型魚類のゼブラフィッシュ(Danio rerio)から次世代型モデルフィッシュとして注目した金魚(水泡眼)を用いた抗体生産系の創出を目指した。そこでまず、大腸菌発現系を用いてモデルタンパク質である蛍光タンパク質(GFP)を様々な条件で金魚に投与した。さらに、一定期間の経過後、追加免疫をした後に血液や水泡内液を採取して、GFPに対する抗原抗体反応をELISA法で検出して抗体力価を測定した。その結果、金魚にエサと混ぜて直接経口投与したり、腹腔内に注射した場合は、顕著な抗体生産が誘導されなかったが、ゼブラフィッシュを用いた際と同様に組換え大腸菌に浸漬した時に優位に抗体生産が誘導されることが判明した。 次年度は、金魚に対して更なる抗体生産のための免疫スケジュールの最適化を行うとともに、抗原抗体反応の高感度検出および定量法を確立する予定である。さらに、ゼブラフィッシュおよび金魚の初期発生過程における免疫グロブリン(Ig)発現の時期を遺伝子レベルおよびタンパク質レベルで特定したい。
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