2009 Fiscal Year Annual Research Report
分けるのは訳ないリサイクル用ハイパー比重選別機の開発
Project/Area Number |
21656232
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
恒川 昌美 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 教授 (40002026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50250486)
伊藤 真由美 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10339690)
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Keywords | 比重選別 / 物理選別 / リサイクル / 廃棄物 / 資源化 / プラスチック |
Research Abstract |
研究代表者および分担者らの研究室で開発した網下気室型湿式比重選別機(TACUB JIG)をベースにして,より選別効率の高い比重選別機の開発に取り組み,以下に述べる3タイプの新しい比重選別機を開発した。 1)TACUB JIGのフィード部および産物回収部に改良を加え,さらに制御法を工夫して,廃棄物の資源化・リサイクルに適した比重選別機(RETAC JIG)を開発し,種々のプラスチックを素材別に選別することを可能にした。 2)このRETAC JIGをベースにして,比重差が無くても濡れ性に差があれば比重選別できるHybrid JIGを開発した。この選別機では,気泡を導入して,より疎水性の粒子表面に微細気泡を選択的に付着させることで,その見かけ比重を小さくして,物質間に見かけ比重差を生じさせて,比重分離する。このJIGにより,比重の同じプラスチックの相互選別が可能になった。 3)水より軽い物質相互を分離するため,RETAC JIGの選別槽上部に天網を設置し,この天網の下にフィードして上下に脈動を与えることで,天網下部に比重別に産物を成層させて選別できるREVERSE JIGを開発した。 4)上述の新たに開発した3タイプの比重選別機をあわせてAdvanced JIGと総称し,本Advanced JIGを組み合わせることで廃家電リサイクルプラントから排出されるプラスチックを素材別に選別して,マテリアルリサイクルできることを実証した。 5)いずれのJIGでも,純度99%以上の産物を回収することができた。
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