2009 Fiscal Year Annual Research Report
サスティナブル社会の実現のためのウェアラブル電源の提案
Project/Area Number |
21656242
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂口 清敏 Tohoku University, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (50261590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木崎 彰久 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教 (60344686)
須藤 祐子 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教 (70344687)
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Keywords | 環境調和 / ウェアラブル機器 |
Research Abstract |
本研究では,太陽電池,熱電素子,圧電素子,ダイナモを利用した場合のウェアラブル電源の実用化と普及に向けての基礎データを提供するための調査研究を実施することを目的としている。すなわち,科学的な実測値に基づいて各発電システムによる発電量を推定し,これに基づき,効率的かつ効果的な発電スタイル(どのように身に着けて発電するか等)を提案し,この提案に基づき,効果的な発電装置の開発を行うことも目的としている。21年度は,Phase1「科学的基礎データの収集および発電量予測」を主目的として,ウェアラブル電源として,圧電素子,熱電素子,太陽電池,ダイナモ式の発電装置を身に付けた場合の発電量予測を行うために,20人程度(年齢・性別も区分け)の被験者を対象に,歩行数調査,普段の生活において一日に受光している日射量の計測,歩行や走行などによって発生できるエネルギーの総量等の調査・実験を行った。その結果,対象としたデバイス(市販されているもの)を用いた発電の場合で,ウェアラブル電源(発電)として十分な可能性のある発電デバイスはダイナモもしくは,ダイナモ発電方式に準じる発電方式が有力であること,さらに,それらを脚に装着して,歩行運動によって発電するスタイルが最も効果的かつ効率的なウェアラブル発電を可能にするとの結論を得た。この結果を受け,歩行に伴う発電を可能にする発電装置の開発に取りかかっているところである。
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