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2010 Fiscal Year Annual Research Report

温帯域イシサンゴ類に共生および寄生する大型無脊椎動物の多様性および進化の研究

Research Project

Project/Area Number 21657025
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

深見 裕伸  宮崎大学, 農学部, 准教授 (50402756)

Keywords共生 / イシサンゴ / 系統 / 遺伝子解析 / 温帯
Research Abstract

造礁性イシサンゴ類の内外には多くの無脊椎動物が生息している。22年度はイシサンゴ類に特異的に生息するサンゴヤドリガニを主体にして研究を行った。
日本の温帯域を中心に、また比較として熱帯域を含めた広範囲でサンゴヤドリガニとその宿主であるイシサンゴを採集し、ミトコンドリアCOI遺伝子を用いた分子生物学的手法を用いて解析した。その結果、サンゴヤドリガニはイシサンゴ類の科レベルで宿主特異的に生息する事が分かってきた。サンゴヤドリガニはイシサンゴ類に定着後はほとんどを巣穴の中、またはサンゴ表面で粘液を食べて生活しているため、イシサンゴ類に大きく依存していることが判明した。
また、イシサンゴ類の中で近縁であるオオトゲサンゴ科とウミバラ科、およびキクメイシ科とサザナミサンゴ科のそれぞれに生息するサンゴヤドリガニを詳しく解析したところ、それぞれの近縁なグループごとサンゴヤドリガニにも近縁性が認められた。このことは、イシサンゴ類とサンゴヤドリガニが共進化している可能性が高いことを示した。この研究をさらに進めることで、混沌としているイシサンゴの分類体系の再編についても役立つことが期待できる。
これらの研究から、サンゴヤドリガニ類がイシサンゴの分類の指標となり得る可能性が得られてきた。しかし、サンゴヤドリガニ類の分類研究がほとんどすすんでおらず、隠蔽種と思われるものもいくつか採取されたため、今後はサンゴヤドリガニの分類学的研究も同時に進めていく必要がある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 造礁性イシサンゴ類とそれらに共生するサンゴヤドリガニとの共進化を探る2010

    • Author(s)
      座安佑奈・野村恵一・白山義久・深見裕伸
    • Organizer
      日本サンゴ礁学会13回大会
    • Place of Presentation
      茨城県つくば市
    • Year and Date
      2010-12-02

URL: 

Published: 2012-07-19  

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