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2010 Fiscal Year Annual Research Report

メダカトランスポゾンの線虫C.エレガンス研究への応用

Research Project

Project/Area Number 21657057
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

高木 新  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (90171420)

Keywordsトランスポゾン / 形質転換 / 線虫 / ジーントラップ
Research Abstract

本研究では最近開発された新規脊椎動物トランスポゾン実験系であるメダカTol1を線虫C.elegansに応用することを目指しており、当面の目標はTol1が挿入された線虫系統の作成である。今年度は、まず生殖系列細胞でのTol1トランスポゼース(TPase)高発現のために、pie-1プロモーターで駆動するTol1 TPaseを、蛍光蛋白質マーカーをもつTol1エレメントとともにcomplex array形成法によって遺伝子導入したが、挿入系統は作成できなかった。線虫では、マイクロインジェクションによって導入されたDNAはextrachromosomal array(EA)として染色体外で安定に維持される。ここまでの結果からTol1の生殖染色体への挿入頻度は当初の期待より低く、EA中のTol1エレメントの存在が染色体に挿入されたTol1検出の大きな障害となっていると考えられた。そこで、線虫生殖系列細胞でのMosIトランスポゾン置換反応用に開発されたMosSCI実験系を参考に、以下のTol1挿入系統の高感度検出系構築を試みた。ポジティブ選択マーカーとして野生型unc-119遺伝子断片をもつTol1エレメント、ネガティブ選択マーカーとしてrab-3::mCherry,myo-2::mCherry,myo-3::mCherryを用い、これらを生殖系列細胞で高い発現活性をもつglh-2遺伝子プロモーターによって駆動したTol1 TPaseとともにunc-119変異体の生殖巣にマイクロインジェクションした。F2世代以降でmCherry非発現かつunc-119変異運動異常救済を指標として挿入系統を検索したが、得られなかった。生殖細胞におけるTol1挿入頻度が現状では極めて低いと考えざるを得ず、本研究の成功には生殖系列細胞でのTol1転移率を飛躍的に高める方途を探る必要がある。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 赤外レーザーによる局所的遺伝子発現誘導法2010

    • Author(s)
      浦和博子, 他
    • Journal Title

      比較内分泌学

      Volume: 138 Pages: 217-221

  • [Presentation] Up- and Down-regulation of TOR-Raptor and TOR-Rictor Complexes by Semaphorin in C.elegans2010

    • Author(s)
      Akira Nukazuka, 他
    • Organizer
      RNA Sciences in Developmental Bioiogy, The 19th CDB Meeting
    • Place of Presentation
      神戸理研CDB
    • Year and Date
      2010-05-11
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.bio.nagoya-u.ac.jp/~m7home/m7_research_takagi.htm

URL: 

Published: 2012-07-19  

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