2009 Fiscal Year Annual Research Report
非相同末端結合能破壊株を用いた高効率な遺伝子組換え作物作製技術の新規基盤開発
Project/Area Number |
21658003
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
田中 秀逸 Saitama University, 理工学研究科, 准教授 (90202431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 弘 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (60114203)
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Keywords | 遺伝子ターゲッティング / DNA二本差切断修復 / 相同組換え / 非相同末端結合 / 育種 |
Research Abstract |
本研究は、当研究室でアカパンカビで見いだした高効率の遺伝子ターゲッティング法の植物における有効性をモデル植物であるシロイヌナズナのカルス細胞で明らかにすることにある。この件キュニより、応用方法が確立できれば植物における遺伝子機能研究法・組換え作物製造法の技術革新につながる。 すでに得られていた予備的データをベースに実験を組み立てられたこともあり、ここまでのところ、ほぼ予定通りに研究計画が遂行できた。実際にAG遺伝子にターゲットされたカルスも得られており、成果も得られていると言える。この成果は、植物細胞で遺伝子ターゲッティング効率をあげる「新しい方法」として、論文にまとめ投稿した。しかしながら、今後実験を進める過程でいくつかの問題が出ている。(1)選択マーカー陽性カルスの選別法に関して…陽性カルスとして選別した中に、Bar遺伝子を検出できないカルスの割合が多すぎると感じている。選別の条件について検討する必要がある。(2)サザンハイブリゼーション…いくつかの配列をプローブに実験を行った。当初、Bar遺伝子または、その一部も含まれていた為、シロイヌナズナのゲノム中のホモログも検出してしまい、うまくいかなかった。短いプローブで充分な感度を保てるよう工夫する必要がある。(3)ku遺伝子を標的とした遺伝子ターゲッティング…まだ、この遺伝子に関し遺伝子ターゲッティングに成功したカルスが得られていない。遺伝子導入用のDNA断片に問題があるのかもしれない。シーケンスにより塩基配列を調べてみる等の確認も行う。(4)1回の実験の周期の長さ…さらに実験を重ね、さらに陽性なサンプル数を増やす必要がある.アシスタントの学生を活用し、実験の回数・規模を拡張する必要がある
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Research Products
(1 results)