2010 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマローゲン含有口腔内細菌を駆使した認知症治療および予防システムの構築
Project/Area Number |
21658034
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
神尾 好是 山形大学, 理工学研究科, 客員教授 (00109175)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 信博 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60183852)
|
Keywords | プラズマローゲン / リン脂質 / ヒト口腔内細菌 / 認知症予防 / γ-セクレターゼ / フォスファチジールエタノールアミン |
Research Abstract |
ヒト脳の神経細胞のアポトーシスの防御リン脂質プラズマローゲン(Plasmalogen;以降PLと略す)が、本研究代表者によりヒト口腔内細菌Selenomonas sputigenaに発見された。本年度は以下の事実を明らかにした。 (1)Selenomonas sputigenaにおけるプラズマローゲンの詳細を分析した。本菌のプラズマローゲン含量を分析した結果、炭素源がラクトースの場合において、A/P比は0.4であった。本菌由来プラズマローゲン構成脂肪アルデヒド組成を分析した結果、C_<17:1>およびC_<18:1>が主体であり、偶数脂肪アルデヒドおよび奇数脂肪アルデヒドが混在している点が特徴的であった。本菌由来プラズマローゲン構成リン脂質は、ホスファチジールエタノールアミンおよびホスファチジールセリンが主体であった。 (2)アルツハイマー型認知症の原因物質としてアミロイドβ(Aβ)タンパク質が重要である。 AQは細胞膜貫通型のアミロイド前駆体タンパク質(APP)が複数のセクレターゼにより分解されて生じるペプチドである。それらのうち、最終的に作用するのが膜酵素複合体であるγ-セクレターゼである。γ-セクレターゼが包埋されている酵母ミクロソーム画分の脂質をボスファチジールエタノールアミンPLと置き換えることによるγ-セクレターゼ活性を阻害する基礎データを得た。
|
Research Products
(6 results)
-
-
[Journal Article] Cadaverine covalently linked to the peptidoglycan is required for the interaction between the peptidoglycan and periplasm-exposed SLH domain of major outer membrane protein Mep45 in Selenomonas ruminantium. S.Kojima, K-C.Ko, Y.Takatsuka, N.Abe, J.Kaneko, Y.Itoh, and Y.Kamio2010
Author(s)
S.Kojima, K.CKo, Y.Takatsuka, N.Abe, J.Kaneko, Y.Itoh, Y.Kamio
-
Journal Title
Journal of Bacteriology
Volume: 192
Pages: 5953-5961
Peer Reviewed
-
-
-
-