2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21658049
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 久典 The University of Tokyo, 総括プロジェクト機構, 特任教授 (40211164)
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Keywords | 非コードRNA / 選択的スプライシング / マイクロアレイ / 栄養 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
本研究では、mRNAの非翻訳領域、イントロン領域、マイクロRNAなどのうち、各種栄養条件によって影響を受けやすいものがどの程度あるかを探索することを目的とするが、さらにそうした変化が認められた場合、それらがどのような意義があるかの解析への発展を目指している。6週齢Wistar系雄ラットを4群に分け、それぞれ通常食(AIN93G)、高脂肪食、低タンパク質食を摂食させた。通常食群では、さらに最終日に絶食させる群も設定した。これらのラットの肝臓について、まず各種マイクロRNA(miRNA)の存在量の比較を行うため、解析手法の検討を行った。当初の計画では、miRNAの網羅的定量については受託業者に依頼する予定であったが、技術の改良等により研究代表者らにより行うことが可能であると判断されたため、Affymetrix社GeneChipによる解析に切り替えた。RNAの抽出法、特に短いRNAの濃縮、あるいはハイブリダイゼーションに用いる試薬などに関して、いくつかの条件検討を行った。肝臓のRNAは各個体のものを群ごとにプールをして用いた。データを取得し、現在変動のあったmiRNAの抽出を行っている。一方、Tilingアレイについては、現時点で用いられる系がマウスのもの(Affymetrix, Mouse Tiling Affay 2.0)であるので、同様の条件でC57系のマウスを飼育し、組織サンプルの取得の準備をしており、次年度にこれを用いた解析を行っていく。
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