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2010 Fiscal Year Annual Research Report

カイアシ類の超音波反射特性の解明-カイアシ類の音響資源調査実現への第一歩として-

Research Project

Project/Area Number 21658068
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

向井 徹  北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (60209971)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤田 浩一  独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所, 研究員 (30372080)
Keywords水中音響 / 魚群探知機 / カイアシ類 / ターゲットストレングス / 体内通過音速 / 生体密度 / 音響資源調査
Research Abstract

北海道噴火湾において生きたカイアシ類の体内通過音速ならびに生体密度などの音響物理パラメータの測定を4月,5月,6月に行った。カイアシ類の中には体内にオイルを貯め込む種があり,そのオイルの有無により音速や密度が大きく変化することが分かり,これはまた,音響反射の強さにも影響することが示唆された。
さらに,独立行政法人水産総合研究センター・水産工学研究所において昨年度構築したカイアシ類音響反射測定システムを用いて,生きたカイアシ類のTS測定をカイアシ類の姿勢を変化させながら行い,TSの姿勢角特性(TSパターン)を調べた。この測定は4月11個体,5月9個体,6月7個体の計27個体について行った。その結果,体内にオイルを貯め込んだ個体とオイルを持たない個体ではTSパターンに大きな違いが見られ,また,音響反射の大きさにも違いがみられた。体内にオイルを貯め込んでいない個体のTSの実測値については,従来用いられてきた音響散乱モデルによるTS推定値と比較的よく一致したが,オイルを貯め込んだ個体のTS実測値は,全く異なった。これについては来年度さらに検討を行う。
一方,カイアシ類のサイズ別の密度推定を行うべく開発予定の広帯域音響システムに関しては,既存の広帯域システムを用いて,まずカイアシ類よりサイズの大きいオキアミ類で,その広帯域散乱特性を調べた。その結果,固定周波数での測定結果と同様,オキアミ類については音響散乱モデルによる広帯域特性とほぼ同様の特性を示すことがわかった。来年度は,このシステムを用いてカイアシ類の広帯域音響散乱特性を調べる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 動物プランクトンの音響調査に必要なターゲットストレングス(TS)推定2011

    • Author(s)
      向井徹・澤田浩一, 他3名
    • Organizer
      第22回海洋工学シンポジウム
    • Place of Presentation
      東京都・日大理工学部
    • Year and Date
      2011-03-18

URL: 

Published: 2012-07-19  

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