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2011 Fiscal Year Annual Research Report

カイアシ類の超音波反射特性の解明-カイアシ類の音響資源調査実現への第一歩として-

Research Project

Project/Area Number 21658068
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

向井 徹  北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (60209971)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤田 浩一  (独)水産総合研究センター, 水産工学研究所, 研究員 (30372080)
Keywords水中音響 / 魚群探知機 / カイアシ類 / 超音波散乱特性 / ターゲットストレングス / 体内通過音速 / 生体密度 / 音響資源調査
Research Abstract

4月から6月にかけて北海道噴火湾において生きたカイアシ類の採集を行い,体内通過音速ならびに生体密度の測定を行った。カイアシ類の中には体内にオイルを貯め込む種がおり,このオイルの有無で音響散乱特性が異なることを昨年までに明らかにした。そこでそのオイルの抽出を行い,オイル自体の音速と密度の測定を行い,オイルの音響物理特性を調べた。
また,水産工学研究所の海水水槽における生きたカイアシ類のTS測定も行った。TS測定時に厳密に測定する必要がある水槽内海水の水温と塩分について,本経費により既存のCTDの容器とケープルを新規にしたため良好なデータを取得することが出来た。測定環境を正確に把握しつつ生きたカイアシ類を水槽内に懸垂し,超音波の入射角を変えながらTSの姿勢角特性を調べた。昨年同様,オイルを体内に貯め込んだカイアシ類のTSの姿勢角特性はオイルのない個体の姿勢角特性と全く異なった特性を示し,かつ,既存の音響散乱モデルによる推定値と大きく異なっていた。これについては抽出したオイルの物理特性を用いて検討しているが結論を出すには至っていない。実測データは揃っているので,今後早急に理論的検討を行い,カイアシ類全般に適用できる音響散乱モデルの構築をおこないたい。
現場で取得した調査データを用いて,まず,カイアシ類より大型のオキアミ類について音響データと採集データを併用して生物密度を推定した。同じ手法によりカイアシ類についても生物密度の推定を試みた。用いる周波数の組み合わせによっては,カイアシ類を他のプランクトンから抽出できる可能性が示唆された。現在,採集データとの比較を行っているところである。
最後に,計画通り,カイアシ類についても広帯域音響散乱特性を調べた。今後,オイルを持つ個体の音響特性が解明され次第,広帯域の散乱特性に対する妥当性も検証する予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2011

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] 動物プランクトンの音響調査に必要なターゲットストレングス(TS)測定2011

    • Author(s)
      向井徹・澤田浩一・他3名
    • Organizer
      第22回海洋工学シンポジウム
    • Place of Presentation
      日本大学(東京都)
    • Year and Date
      20110802-03
  • [Presentation] 超広帯域送受波器の試作2011

    • Author(s)
      三島由夏・甘糟和男・澤田浩一・向井徹・笹倉豊喜
    • Organizer
      海洋音響学会
    • Place of Presentation
      東京工業大学(東京都)
    • Year and Date
      20110530-31
  • [Presentation] 広帯域超音波を用いた動物プランクトンのターゲットストレングス測定2011

    • Author(s)
      福田美亮・向井徹・澤田浩一・飯田浩二
    • Organizer
      海洋音響学会
    • Place of Presentation
      東京工業大学(東京都)
    • Year and Date
      20110530-20110531
  • [Presentation] 積層圧電素子を使用した広帯域送受波器による測定実験2011

    • Author(s)
      甘糟和男・三島由夏・宮城亜紀・向井徹・澤田浩一・笹倉豊喜
    • Organizer
      日本水産学会
    • Place of Presentation
      長崎大学(長崎)
    • Year and Date
      2011-09-30

URL: 

Published: 2013-06-26  

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