2010 Fiscal Year Annual Research Report
金融新技術の農業金融への適用可能性に関する理論的・実証的研究
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21658076
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
泉田 洋一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10125809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢坂 雅充 東京大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (90191098)
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Keywords | 農業金融 / 農村金融 / ABL / CDS / 出資 / 日本政策金融公庫 / マイクロファイナンス / スーパーL資金 |
Research Abstract |
研究の目的は、近年金融の分野で開発された技術が、日本の農業や農村における金融に適用可能できるかどうか理論的・実証的に探るものである。この目的のもと、平成22年度では、在京の農業金融関連機関を訪問して聞き取りを行った。それらの機関には、政策金融公庫、農水省、中央畜産会、農林中央金庫、同総合研究所があげられる。また出資事業を担当しているアグリビジネス投資育成会社を訪問し、データの収集と同時に、聞き取りを行った。 次に、農業・農村金融の現場をまわり、情報の収集に努めた。具体的には、栃木県(県庁、農業試験場)、大分県(大分銀行、日本政策金融公庫大分支店、大分県庁、農業信用基金協会)を対象にして、農業・農村金融の新しい動きについて聞き取りを行った。また8月にはP2P型マイクロファイナンスという新しい手法による資金仲介方法の実態を探るためモンゴルでの調査を行った。 調査にもとづき、ふたつの報告書を書き上げた。またABLの現況と課題について前年の学会で報告したものを学会誌にまとめた。ただ平成22年度では農業経済学会が震災の影響で開催されず、予定していた学会報告(2本)ができていない。これは次年度の課題としたい。
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