2010 Fiscal Year Annual Research Report
音響的手法によるコナジラミの行動攪乱に関する基礎研究
Project/Area Number |
21658083
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
水谷 孝一 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50241790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若槻 尚斗 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (40294433)
海老原 格 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教 (80581602)
石井 雅久 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究所, 主任研究員 (10343766)
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Keywords | コナジラミ / 音響 / モニタリング |
Research Abstract |
本研究では病原菌などを媒介するため害虫となっているコナジラミに対し音響工学的な視点からその生態を解明し,超音波によるコナジラミの行動(交信)撹乱法を確立することを目的としている. コナジラミ類に効果のある超音波を照射するためにはコナジラミが出す超音波をモニタリングし,またコナジラミに対し超音波を送波し行動の変化を記録する必要がある.また,同時に生物学的及び植物学的観点からも生態調査を行う必要がある.そこで,本年度はまず農村工学研究所内の実験温室において生態調査を実施した.続いてコナジラミの出す超音波をモニタリングするために,高感度マイクロホン,A-Dコンバータ,波形解析ソフトウェアなどを組み込んだ音響モニタリング装置を設計・作製した.さらにそのモニタリング装置を用いて無響室内にてタバココナジラミが発する音の収録を行い,発生音の分析を行った.今年度の研究によって得られた成果は以下の通りである.高感度マイクロホンでコナジラミの発生音を定量的に測定した結果,コナジラミの発生音は100~300Hzの周波数帯域を有し,10mPa未満の音圧であることが確認された.さらに発生音には複数のパターンが存在していること,連続的に音を発生させる傾向があることも併せて確認された.一方,発生音とコナジラミの行動パターンについての関係を明らかにするに至るデータは得ることができず,これからの課題となっている.これらの成果は8月に開催された農業施設学会年次大会にて報告を行った.
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Research Products
(1 results)