2009 Fiscal Year Annual Research Report
精子形成期の半数体特異的遺伝子発現を利用した単性動物の作出
Project/Area Number |
21658094
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
南 直治郎 Kyoto University, 農学研究科, 准教授 (30212236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼頭 靖司 (独)放射線医学総合研究所, 先端動物実験室, 主任研究員 (20311376)
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Keywords | 半数体特異的 / 精子形成 / 細胞間架橋 / 遺伝子組換え |
Research Abstract |
本研究においては、雌雄の産み分けが可能な雄を作出する目的で、下記の3点について検討を行っている。 (1) 精子形成過程でmRNAやタンパク質が細胞間架橋を通過しない仕組みの開発 (2) 精子形成過程の半数体特異的遺伝子発現の解析 (3) 目的の遺伝子を組換えた精子が受精しない仕組みの開発 本年度は(1)と(2)について検討を行った。(1)についてはプロタミン1プロモーターの下流にマーカー遺伝子であるAcGFP1とRSK3遺伝子の3UTRに接続して、組換えマウスを作出し、その遺伝子産物が精子形成過程における減数分裂期の細胞において細胞間架橋を通過するかどうかについて検討したが、すべての精子細胞においてAcGFP1の緑色蛍光が確認された。このことは少なくともタンパク質は(mRNAについては不明)細胞間架橋を通過して、この遺伝子を持たない隣接する細胞に移動していることを示している。現在、他の仕組みを利用した細胞間架橋の通過阻害を検討する組換えマウスを作製中である。(2)についてはプロタミン1のプロモーターを用いたマーカー遺伝子の発現が半数体である精子特異的に発現することが確認できた。
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