2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21658111
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
東谷 篤志 Tohoku University, 大学院・生命科学研究科, 教授 (40212162)
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Keywords | 雄性不稔 / 高温障害 / プログラム細胞死 / 花粉形成 / オオムギ / シロイヌナズナ / イネ / 低温障害 |
Research Abstract |
植物の生殖成長の過程は栄養成長の過程に比べて、様々な環境ストレスに対してより感受性が高く、なかでも雄性配偶子である花粉形成は最もその影響を受けやすい。その結果、自然界において雄性不稔が広く観察されている。本年度は、オオムギならびにシロイヌナズナを用いて高温障害による花粉形成の分子基盤の解明と、イネ低温障害「冷害」の実験系の確立を行った。 高温障害は、オオムギならびにシロイヌナズナともに、葯特異的にオーキシンが低下することを明らかにした。そこで、オーキシンを散布することにより、両植物体ともに高温障害が回避できること、また、この葯特異的なオーキシンの低下は、オーキシンの生合成に関わるYUCCA遺伝子の高温による発現阻害に起因することを明らかにした。 イネの冷害に関しては、完全な人工環境下ファイトトロンを用いて、穂ばらみ期に低温深水処理を行うことで低温障害を誘導出来する実験系を構築した。この実験系により、低温耐性のヒトメボレと感受性のササニシキを用いて低温障害を解析した結果、低温耐性品種のヒトメボレでは1つの葯における花粉数がササニシキに比べて多いことを見出すとともに、低温処理は花粉数の低下を来すことも明らかにしな。植物ホルモンと低温障害の解析を行うために、イネDR5-GUSならびにGAMYB-GUSなどのレポーター組換え体イネの作成も行った。次年度はこれらを用いた更なる解析を行う。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Auxin reduction is a primary cause of high temperature injury to male reproductive development2009
Author(s)
東谷篤志, 阪田忠, 三浦慎也, 押野健, 苫米地真理, 津長雄太, 矢野健太郎, 宮沢豊, 高橋秀幸, 渡辺正夫
Organizer
Plant Biology 2009
Place of Presentation
Honolulu, Hawaii USA
Year and Date
20090718-20090722
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