2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659015
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
紙谷 浩之 愛媛大学, 大学院・理工学院研究科, 教授 (10204629)
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Keywords | 配列改変 / 染色体DNA / 遺伝子修復 |
Research Abstract |
1.改良型td DNAの作製: 申請者の以前の研究により、一本鎖DNAにアニールさせるオリゴヌクレオチドとして、DNA20merよりも糖部修飾核酸ENAオリゴマー(20mer)が優れていること、DNAオリゴマーの場合には配列変換効率は鎖長に依存することが明らかにされていた。そこで、20merのENAオリゴマー2本を隣接して一本鎖DNAにアニールするように設計し、培養細胞を用いて配列変換効率を調べた。しかし、配列変換効率に顕著な上昇は観察されなかった。また、一本鎖DNA部の3'-末端をエキソヌクレアーゼから保護するためにループを形成させたDNAオリゴマーをアニーリングさせると、配列変換効率が向上することが明らかにされていた。そこで、ループを形成するDNAオリゴマー(30mer)とDNAまたはENAオリゴマー(20mer)をアニーリングさせ、培養細胞を用いて配列変換効率を調べた。しかし、配列変換効率に顕著な上昇は観察されなかった。 2.RAD51/RAD52蛋白質とtd DNAの同時導入による配列変換: rpsL遺伝子が染色体DNAに組み込まれているマウス細胞を作製し、この細胞に浸透圧法及びエレクトロポレーション法により、様々なモル比でRAD51又はRAD52蛋白質とtd DNAを共導入して配列変換効率を測定した。しかし、配列変換が観察されなかった。さらに、RAD51/RAD52蛋白質の両者とtd DNAを共導入した場合も同様の結果であった。
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