2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659034
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿部 高明 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (80292209)
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Keywords | SLCO4C1 / トランスポーター / 慢性腎不全 / 尿毒症物質 / スタチン |
Research Abstract |
近年の生活習慣病の増加により糖尿病疾患が増加している。糖尿病罹患患者の増加は動脈硬化症、腎不全患者数を著明に増加させており医療費の高騰を招いている。今日糖尿病の原因の一つとしてインスリン分泌不全が考えられている。近年WOSCOPS研究により水溶性HMG-CoA還元酵素阻害剤プラバスタチンが糖尿病新規発症を抑制する事が報告されているが、その作用機序は不明であった。 我々は膵臓における有機アニオントランスポーターの役割を検討した。RT-PCR及び免疫染色によりラット膵臓にはoatp1,oatp2,oatp3が、ラット膵β細胞であるINS-1e細胞にはoatp3が発現していることが明らかとなった。次にラット膵β細胞におけるグルコース刺激によるインスリン分泌に対するプラバスタチンの効果を検討した。プラバスタチンにより前処理したINS-1e細胞ではグルコース刺激によるインスリンが有意に増加し、この増加は有機アニオントランスポーターの競合的阻害剤であるBSPよって抑制された。さらに同様の作用がマウス単離膵ラ氏島細胞でも認められた。さらに糖尿病モデルdb/dbマウスにプラバスタチンを経口投与しOGTT、iTTを行ったころ耐糖能とインスリン抵抗性が著明に改善した。更にラ氏島内の細胞内コレステロール濃度は低下しインスリン分泌も改善していた。以上よりプラバスタチンは有機アニオントランスポーターを介して膵細胞に取り込まれ、インスリン分泌を刺激すると考えられた。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article] The HMG-CoA reductase inhibitor pravastatin stimulates insulin secretion through organic anion transporter polypeptides2010
Author(s)
Abe M, Toyohara T, Ishii A, Suzuki T, Noguchi N, Akiyama Y, Shiwaku HO, Nakagomi-Hagihara R, Zheng G, Shibata E, Souma T, Shindo T, Shima H, Takeuchi Y, Mishima E, Tanemoto M, Terasaki T, Onogawa T, Unno M, Ito S, Takasawa S, Abe T
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Journal Title
Drug Metab Pharmacokinet
Volume: 25
Pages: 274-282
Peer Reviewed
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[Journal Article] Metabolomic profiling of uremic solutes in CKD patients.2010
Author(s)
Toyohara T, Akiyama Y, Suzuki T, Takeuchi Y, Mishima E, Tanemoto M, Momose A, Toki N, Sato H, Nakayama M, Hozawa A, Tsuji I, Ito S, Soga T, Abe T.
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Journal Title
Hypertens Res
Volume: 33(9)
Pages: 944-952
Peer Reviewed
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