2009 Fiscal Year Annual Research Report
悪性リンパ腫症例におけるBCL6転座に関与する遺伝子のDNAメチル化の検討
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21659086
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
吉田 祥子 Tokyo Medical and Dental University, 保健衛生学研究科, 助教 (20359681)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / DNAメチル化 / BCL6転座 |
Research Abstract |
悪性リンパ腫のBCL6転座症例において転座のパートナーとしてかかわっていた各遺伝子、CIITA、pim-1、transferrin receptor、EIF4A2、ikarosのDNAメチル化が、リンパ腫の発症、進展に及ぼす影響について考察すること、また、前研究(平成15~17年度:若手研究B・悪性リンパ腫症例におけるBCL6転座に関与する遺伝子の変異と発現の検討)結果との比較検討により総合的な遺伝子診断システム構築の可能性を探ることを目的に、本研究期間内においては、悪性リンパ腫症例のパラフィン及び凍結標本より抽出した約100症例検体のゲノムDNAを用いて、過去に報告したパートナー各遺伝子のDNAメチル化レベルを網羅的に解析したいと考えている。 パートナー遺伝子の5'側上流領域のCpG island領域におけるDNAメチル化レベルを、少量のDNAで高感度かつピンポイントに検出する技術であるバイサルファイトシーケンス法を用いて測定すべく、本年度中は、主に条件検討に時間を費やした。現在、各遺伝子(CIITA、pim-1、transferrin receptor、EIF4A2、ikaros)の5'側上流領域のCpG island領域についてプライマーデザインを行い、そのプライマーを用いて各症例サンプルのDNAメチル化を網羅的に解析している。
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