2009 Fiscal Year Annual Research Report
染色体遺伝子へ影響を与えない全く新しい遺伝子操作マウス創出技術の確立
Project/Area Number |
21659097
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
米満 吉和 Chiba University, 大学院・医学研究院, 客員教授 (40315065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 政壽 九州大学, 医学研究院, 講師 (30315080)
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Keywords | センダイウイルスベクター / 遺伝子操作マウス / RNAヘリカーゼ |
Research Abstract |
本年度は、rSeVを用いた遺伝子操作マウス作成技術の最適化を主として検討した。 1)使用するベクターシステムの最適化 本年度の研究から、ES細胞への感染後正常に分化し、最終的に個体発生に至るためには、野生型ウイルスや付加型ベクターでは不可能であり、 (1)ts-rSeV/dF(温度感受性変異挿入+F遺伝子欠損型ベクター:ベクター構築時に32℃にてM/HN遺伝子が発現し、体温に近い37℃にてM/HN遺伝子発現が著減する) (2)rSeV/dFdMdHN(ウイルス膜を構成する膜蛋白遺伝子全てを欠損する)の新しい2種のベクターでのみ可能であることが判った 本年度は、rSeVを用いた遺伝子操作マウス作成技術の最適化を主として検討した。 (3)薬剤耐性遺伝子によるマウス構築効率の最適化 薬剤耐性遺伝子(neomycin^r、puromycin N-acetyltransferase(Pac))を持つベクター(ts-rSeV/dFneo、rSeV/dFdMdHNneo、ts-rSeV/dFpac、rSeV/dFdMdHNpac)の構築を進めた。 2)RNAヘリカーゼノックダウンベクターの構築 これまでの検討ではRIG-Iのdominant-negative変異体(RIG-IC)をrSeVにて発現させることにより個体発生まで至ることを見出した。このRIG-ICの必要性について、特に長期生存時における表現型の修飾について検討を進めている。
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Research Products
(35 results)