2009 Fiscal Year Annual Research Report
有機低分子によるインターロイキン6同属分子の機能的重複と多様性機序解明と臨床応用
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21659121
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉崎 和幸 Osaka University, 先端科学イノベーションセンター, 客員教授 (90144485)
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Keywords | 生体機能利用 / 生理活性 / 発現制御 / バイオテクノロジー / 免疫学 / IL-6 / サイトカイン |
Research Abstract |
サイトカインの機能的重複性と多様性の発現機序をあきらかにするため、IL-6,LIF,OsM等のIL-6ファミリーにおけるシグナル伝達をモデルとして解析する。まず、IL-6/IL-6レセプターシステムにおけるピンポイントでIL-6のIL-6Rへ結合阻害する低分子合成剤を天然合成化合物より選別する。つづいて活性強度を強めるため、化学修飾し合成する。作成された低分子化合物をもちいて、IL-6R又はgp130分子の構造変化、ドメインのリン酸化を検討し、ターゲット遺伝子の活性差により評価する。 1形状相補性を重視した新分子設計法をもちいて、protein-protein interaction(PPI)を阻害する低分子化合物を数百万のライブラリーから同定することに挑戦した。具体的にはIL-6/IL-6R/gp130複合体より、IL-6のIL-6R結合部位を同定し、結合部位にはまり込む低分子を最終的に約200個絞り込んだ。 2IL-6による異なる機能発現を検討するため、KT3(T細胞)の分裂誘導の系、肝細胞株(HepG2,Hep3B)を用いた急性期蛋白発現をRT-PCRによりCRP及びSAA mRNA増強の系を確立した。 3約200個にしぼり込んだ化合物を更に上記2の方法にて阻害作用を有する約20個のコンパウンドにしぼり込んだ。
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