2010 Fiscal Year Annual Research Report
科学的根拠に基づく体外循環技術の確立と国際協働に向けた基盤整備のための調査研究
Project/Area Number |
21659137
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Research Institution | Fujita Health University College |
Principal Investigator |
日比谷 信 藤田保健衛生大学短期大学, 医療科学部, 准教授 (70259323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
見目 恭一 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (70438860)
亀井 哲也 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 講師 (40369583)
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Keywords | 体外循環 / 症例データベース / エビデンス / 臨床疫学研究 / ガイドライン / 医療安全 / 臨床工学技士 / 診療情報管理士 |
Research Abstract |
この研究は、患者benefit向上のために、体外循環の安全と技術水準の向上を目標に、全国的に体外循環の記録を長期間、電子的に保存し、学術的に比較調査可能な体制を構築するための基盤整備を戦略的に進めるための方法論と枠組みの調査が目的である。 平成22年度は平成21年度の成果を基に、追加的に、海外の状況把握と国内の調査を実施した。まず、海外の状況把握は、カナダ・トロント市で開催されたアメリカ体外循環学会(AmSECT)と科学的根拠に基づく体外循環国際協会(ICEBP)の主催による学術集会に参加し、米国のミシガン州で試行中の体外循環症例データベースおよびベルギー体外循環学会独自の体外循環症例データベースの実施状況や課題、将来性等について聴取し、資料を収集した。ミシガン州での試行の状況は、Perfusionist(体外循環技士)のみで患者データ入力が困難なため、心臓血管外科医の集団との協働により実施されていた。また、州内の一部の体外循環実施施設がボランティアでの参加により成り立っているため、継続的にデータ収集するための何らかの方策が必要になると考えられた。一方、ベルギー体外循環学会が実施している体外循環症例データベースは、体外循環技士のみによるデータ収集を実施していた。そして国内すべての施設が参加していた。これら2つの報告から、本邦において実施する場合のヒントが得られたと考えられた。次に、国内調査は、日本体外循環技術医学会に所属する会員施設に対し調査票を郵送し、電子的に調査票を回収する方法で実施した。調査終了は3月末日であり、その後集計し結果を纏める予定である。この調査は、海外調査を通して本邦でデータベースを作成に必要な項目、体外循環実施状況等の把握を目的とした。全国の状況を表すことができるよう回収に注力している。
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Research Products
(11 results)