2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659143
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 正典 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)
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Keywords | 遺伝子再構成 / VLR / leucine-rich repeats |
Research Abstract |
免疫グロブリンはアミノ酸一残基の違いをも識別できる卓越した抗原認識分子であり、臨床検査試薬、実験試薬あるいは医薬として広く用いられている。最近、最も原始的な脊椎動物である円口類(ヤツメウナギ、メクラウナギ)において、免疫グロブリンに匹敵する特異性と、それを凌駕する結合親和性、安定性をもった抗原認識分子(抗体)variable lymphocyte receptor(VLR)が発見された。VLRはleucine rich repeatモジュールを再構成することによって多様性を生み出す。本計画では、VLRを免疫グロブリンの代替試薬として利用する可能性を探る。 これまでに、VLRにはVLRA、VLRBの2種が存在し、それぞれT細胞、B細胞と類似したリンパ球様細胞に発現されていることが知られていた。われわれは、今回、VLRA、VLRBとは異なる新しいVLR遺伝子を同定し、それをVLRCと命名した。VLRCは遺伝子再構成によりVLRA,VLRB遺伝子に匹敵する多様性を生み出すが、LRRCT領域の多様性はVLRA、VLRBのそれに較べ軽度であることが示された。また、VLRCはVLRA、VLRB発現細胞とは異なったリンパ球様細胞の集団に発現されていることが明らかになった。現在、VLRC特異的モノクロナル抗体を用いて、VLRC発現細胞の特徴について解析を進めるとともに、抗原特異的VLRC、VLRB分子を効果的に選別しうる発現系を構築中である。
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Research Products
(11 results)