2009 Fiscal Year Annual Research Report
miRNAプロファイリング・プロテオミクス解析による網羅的発がん評価モデルの構築
Project/Area Number |
21659160
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
牟礼 佳苗 Wakayama Medical University, 医学部, 講師 (90268491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
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Keywords | 食品由来物質 / 発がん予防 / 突然変異 / DNA修復 / アポトーシス / シグナル伝達 |
Research Abstract |
平成21年度においては、紫外線(UV-B)により誘発されるダメージ(突然変異・アポトーシス)の評価方法を確立し、併せて、DNA修復関連遺伝子(ミスマッチ修復群:hMLH1、hMSH2、hMSH3、hMSH6、hPMS2)、酸化ダメージ修復関連遺伝子(hOGG1)発現への影響について調べた。チャイニーズハムスター由来V79細胞について、UV-B照射量に応じて突然変異が誘発され、アポトーシス試験では、100J/m^2において最も強くアポトーシスが誘発された。また、ヒト由来(HaCaTおよびCS2AW)細胞においても、同様にUV-B照射(100J/m^2)によりアポトーシスが誘発され、各DNA修復関連遺伝子発現量がup-regulateされていたことから、DNA修復系が誘導されていることが示唆された。特に、deletions/insertionsを認識するhMSH2およびhMSH3が強くup-regulateされ、また酸化ダメージ修復に関連するOGGIもup-regulateされていた。さらに、照射した細胞から抽出したゲノムDNAを用い、メチル化への影響評価を行っている。また、実施計画に基づいて、カスパーゼ酵素群の活性をELISA法により解析中で、今後フローサイトメーターを用いて測定する。これらのデータは、miRNAプロファイリングやプロテオミクス解析と総合的に解析する基礎データとして重要である。miRNAプロファイリングを行うため、smallRNAの濃縮を開始している。
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Research Products
(3 results)