2010 Fiscal Year Annual Research Report
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21659171
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
西村 公志 大阪府立公衆衛生研究所, 感染症部, 主任研究員 (80250299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和郎 大阪府立公衆衛生研究所, 感染症部, 副所長兼感染症部長 (10171472)
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Keywords | 新型インフルエンザウイルス / 迅速診断 / 抗原抗体反応 |
Research Abstract |
H5亜型の新型インフルエンザが発生した場合、危機管理対策上、感染伝播阻止のため迅速にH5型を診断する必要がある。現在、ヒトインフルエンザの診断に用いられている迅速診断法はA型かB型かを鑑別する方法であり、新型か従来型かを現行の診断キットで鑑別することは不可能である。現在PCR法による診断に要する時間は、検査施設へ検体を搬入後、早くて半日(約6時間)を要し、ウイルス分離法では2-3日を要する。そこで、本研究では、より迅速に10分以内でH5亜型を特異的に、かつ高感度に型別診断することが可能な検出法を確立し、迅速な感染伝播防止対策を可能にすることを目的とする。 平成21年度は、H5亜型のヘマグルチニン蛋白を認識する抗体を用いて、比較的高感度なイミュノクロマト法を作製した。平成22年度はこの診断法の特異性を検討した。その結果、この診断法ではヒトインフルエンザウイルス20株には反応せず、また、H5亜型以外のトリインフルエンザウイルスにも反応しなかった。H5亜型についてはH5N1,H5N2,H5N3,H5N9亜型それぞれ1株には反応を認めた。しかし例外として、H7N2亜型1株に反応を認めた。今後、実用化に向け、世界で現在流行するH5亜型の流行株への反応性を検討する計画である。
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