2010 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病と糖尿病の相互的な病態修飾機序の解明
Project/Area Number |
21659179
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森下 竜一 大阪大学, 医学系研究科, 寄付講座教授 (40291439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内尾 こずえ 医薬基盤研究所, 生物資源研究部, 研究員 (70373397)
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Keywords | アルツハイマー病 / 糖尿病 / ベータ・アミロイド |
Research Abstract |
我々は糖尿病合併アルツハイマー病マウスの脳内病変を解析した。脳ホモジネートを作成し、ベータ・アミロイドに対する抗体でELISAを行ったところ、糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおいて従来のアルツハイマー病マウスに比し、脳内ベータ・アミロイド量の変化を認めなかった。しかし、脳血管に限ってみるとのベータ・アミロイド沈着は糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおいて従来のアルツハイマー病マウスに比し顕著であった。次に脳重量を測定したところ、糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおいて、正常マウス、糖尿病マウス、アルツハイマー病マウスに比し、低下しており、糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおい脳萎縮が進行している可能性が示唆された。また、アセチルコリン・トランスフェラーゼ免疫染色により糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおいて、正常マウス、糖尿病マウス、アルツハイマー病マウスに比し、その免疫原性が低下しており、神経変性の存在が示唆された。さらに脳内のインスリンおよびインスリン・シグナルに着目し、インスリン量を測定したところ、糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおいて、正常マウス、糖尿病マウス、アルツハイマー病マウスに比し、脳内インスリン量が低下していた。また、末梢よりインスリンを投与し、脳内の神経細胞へのインスリン・シグナル伝達を検討したところ、糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおいて、正常マウス、糖尿病マウス、アルツハイマー病マウスに比し、シグナル伝達が低下しており、糖尿病合併アルツハイマー病マウスにおける脳内のインスリン・シグナル伝達が障害されていることが示唆された。
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Research Products
(36 results)
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[Journal Article] Reduction of Brain β-amyloid (Aβ) by fluvastatin, a hydroxymethylglutaryl-CoA reductase inhibitor, thrpugh increase in degradation of amyloid precursor protein C-terminal fragnents (APP-CTFs) and Aβ clearance2010
Author(s)
Shinohara M, Sato N, Kurinami H, Takeuchi D, Takeda S, Shimamura M, Yamashita T, Uchiyama Y, Rakugi H, Morishita R.
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Journal Title
The Journal of Biological Chemistry
Volume: 285
Pages: 22091-102
Peer Reviewed
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