2009 Fiscal Year Annual Research Report
難治性喘息に対する創薬への挑戦-新規NF-kB阻害薬(DHMEQ)の可能性-
Project/Area Number |
21659206
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西村 正治 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授 (00208224)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
南須原 康行 北海道大学, 大学病院, 准教授 (30322811)
今野 哲 北海道大学, 大学病院, 助教 (20399835)
|
Keywords | 難治性喘息 / DHMEQ / 創薬 |
Research Abstract |
本研究は、in vitro及びin vivoの系を用い、喘息モデルにおけるDHMEQの効果に関する基礎的データの確立を目的とする。 平成21年度は、DHMEQが、TNF-αやIL-4刺激による気道上皮細胞(BEAS-2B)からの種々のケモカイン産生を抑制することを確認した。In vivoにおいては、OVAを用いたマウス喘息モデルを用いDHMEQの効果を検討した。急性気道炎症モデルでは、DHMEQの腹腔内投与が、気管支肺胞洗浄液中の好酸球割合、Th2サイトカイン濃度、更には、気道過敏性、粘液産生を抑制することを確認した。更に、OVA6週間投与より作成した慢性気道炎症モデルでは、DHMEQが気道線維化を抑制することも確認した。 平成22年度は、これまで得られた結果を更に立証すべく、慢性炎症モデルにおける気道過敏性の測定、気管支肺胞洗浄液中の各種サイトカイン濃度の測定、更には、DHMEQとステロイドの併用効果に関する研究を進める予定である。
|