2011 Fiscal Year Annual Research Report
腎疾患におけるオートファジー・リソゾーム系の病態への関与
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21659214
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
寺田 典生 高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (30251531)
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Keywords | 腎臓 / オートファジー / アポトーシス / 急性腎障害 / 再生医学 / 尿細管 / 虚血 / 慢性腎臓病 |
Research Abstract |
本年度(平成23年度)は、腎疾患におけるオートファジー・リソゾーム系の病態への関与を更に検討するため、マクロオートファジーに関連した蛋白質のLC3等の動向を腎疾患モデル動物や培養細胞系を用い、Western blotや組織学的検索を通じて検討した。またLC3蛋白にGFPを融合したトランスジェニックマウスやLC3プロモーターにGFPを結合したプラスミドを安定導入した、腎メサンギウム細胞、ポドサイト、腎尿細管細胞を樹立する。東京医科歯科大学の水島昇先生との共同研究としてトランスジェニックマウス(Mizushima N., Mol Biol Cell 2004)、LC3-GFPプラスミドを供与して頂いており、今後も御指導を頂く。これらの実験系を用いてin vivo及びin vitroでの慢性腎障害モデルやネフローゼモデルマウスでのマクロオートファジー及びシャペロン介在性オートファジーの働きを検討する。同様の実験系を用いて急性腎障害でのマクロオートファジーを確認し、誘導的オートファジーの急性の腎疾患に関する実験を行なった。 また申請者は、既にPI3Kgammaが欠損したPI3K-Akt pathwayが抑制されたノックアウトマウスとLC3蛋白にGFPを融合したトランスジェニックマウスを交配させる事より、Akt pathwayの抑制がある場合とない場合で、慢性腎障害モデルあるいは、急性腎障害モデルでのオートファジーの関与をGFP-LC3を用いて検出できるin vivoのシステムを作成しつつある。上記内容を学会発表し、下記の論文で発表をした。
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Research Products
(5 results)