2009 Fiscal Year Annual Research Report
グルコースによるインスリン分泌増幅経路に未知のRab27エフェクターが関与するか
Project/Area Number |
21659225
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
泉 哲郎 Gunma University, 生体調節研究所, 教授 (00212952)
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Keywords | 細胞・組織 / 生体分子 / 生理学 / 蛋白質 / 糖尿病 |
Research Abstract |
これまで我々は、膵β細胞に発現する低分子量GTPase Rab27aとそのエフェクター分子granuphilinがインスリン顆粒の細胞膜ドッキングに関与していることを報告してきた。しかしながらRab27a, granuphilin遺伝子変異マウス由来の膵β細胞は異なる表現型をとり、Rab27aはgranuphilin以外のエフェクターを介する作用を有していることが示唆された。そこでgranuphilinのRab27aの結合領域とホモロジーを有する領域をもつ分子群exophilinファミリーの膵β細胞における発現を調べたところexophilin7とexophilin8が有意に発現していることがわかった。exophilin7については、膵β細胞株における過剰発現、ノックアウトマウス由来の膵β細胞、2つの系について解析しているが、これまでのところインスリン分泌の著明な変化は認められていない。これに対してexophilin8は、その過剰発現により顆粒が特定部位に集積していることを見出しており、細胞骨格系との相互作用により顆粒の運搬に関与するという知見を得ており、現在、さらに解析を進めている。
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