2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659276
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
岡田 元宏 Mie University, 大学院・医学系研究科, 教授 (10281916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 明 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90181916)
鈴木 昇 三重大学, 生命科学研究支援センター, 准教授 (00202135)
齋藤 浩充 三重大学, 生命科学研究支援センター, 助教 (50303722)
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Keywords | てんかん / 遺伝子改変モデル動物 / ノックダウンマウス / トランスジェニックラット / イオンチャネル / カルシウム / アセチルコリン / 抗てんかん薬 |
Research Abstract |
ラットChrna4遺伝子のプロモーターと、常染色体優性夜間前頭葉てんかん責任遺伝子S284L変異遺伝子に相同するラットS286L変異Chrna4遺伝子にloxP配列を挿入したコンストラクトを作成し、トランスジェニックラット作出用プラスミドを作成した。このプラスミドを導入した8系統のトランスジェニックラットを作出し、現在ファウンダーの作出に着手している。 欠神てんかんは、視床を発作焦点とした全般てんかんに分類されているが、近年、皮質を焦点とした欠神てんかんの存在が報告されている。我々が作出した、P型電位依存性カルシウムチャネル欠損マウスは、皮質を焦点とした欠神てんかん類似発作症状を獲得していたことから、皮質欠神てんかんモデルとしての、臨床的特性を有するか否かを検討した。欠神てんかんは、抗てんかん薬カルバマゼピンの投薬によって、欠神発作の頻度増加及び他の部分てんかん発作が発現する。野生型マウスに臨床用量のカルバマゼピンを投与しても、脳波及び行動学的な著変を認めなかったが、ED25以上でミオクロニー発作・部分発作が発現した。P型電位依存性カルシウムチャネル欠損マウスに臨床用量のカルバマゼピンを投与すると、ミオクロニー発作と部分発作及び二次税全般発作が出現した。即ち、P型電位依存性カルシウムチャネル欠損マウスは、症状としての欠神てんかん発作症状(表現的妥当性)と、臨床的に証明されている薬理学的特性(予測的妥当性)を獲得した、皮質欠神てんかんモデル動物である可能性が示された。
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Research Products
(16 results)