2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659295
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
玉井 好史 Tokai University, 医学部, 講師 (90207225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福山 直人 東海大学, 医学部, 准教授 (50349338)
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Keywords | 放射線肺臓炎 / 放射線治療 |
Research Abstract |
放射線肺臓炎を制御することは、放射線治療を受けている患者にとって重要な問題である。本研究では、ラット放射線肺臓炎モデルを利用して、遺伝子を導入した肺の幹細胞シートの放射線照射肺への移植により、1)遺伝子を導入した幹細胞シートが、肺に接着し、肺の各種細胞に分化誘導され、2)放射線肺臓炎の発症を抑制し治療効果があることを明らかにすることを目的とする。 方法と結果:骨髄幹細胞および脂肪由来間葉系幹細胞の分離同定(in vitro) 1.骨髄幹細胞の分離同定 骨髄幹細胞は、フィッシャーラットより採取した。ラットを全身麻酔下で大腿骨を切除し、骨髄液を採取した。採取した骨髄液はそれぞれ抗体ビーズ法及びFACS装置を用いてCD34陽性細胞あるいはCD34陰性細胞にそれぞれ分離し、培養した。培養時各細胞は、DiIを取り込ませておきマーカーとした。 2.脂肪由来間葉系幹細胞の分離同定 脂肪由来間葉系幹細胞は、フィッシャーラットから採取した。ラットを全身麻酔下で鼠径部を切開し、脂肪組織を採取した。採取した脂肪組織はコラーゲン処理を行った後、ストレーナーを用いて濾過し、濾過液を培養した。これまでの我々の研究で、3回継代培養した細胞がCD29、CD90陽性であり、CD34、CD45、αSMA陰性の多分化能を持つ間葉系幹細胞であることがわかっており、FACS装置を用いて間葉系幹細胞を分離した。分離した細胞は、骨髄幹細胞と同様にDiIを取り込ませておきマーカーとした。 3.細胞シートの作製および遺伝子導入(in vitro) 細胞シートの作製は、上述した方法で分離同定した骨髄幹細胞および間葉系幹細胞をトリプシン処理にて分離し、セルシード社の温度応答性培養皿を用い再培養することにより行った。また、細胞シートへの遺伝子導入も行った。
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