2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659303
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関本 貢嗣 Osaka University, 医学系研究科, 准教授 (10273658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 秀始 九州大学, 生体防御医学研究所, 研究員 (10280736)
三森 功士 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (50322748)
永井 健一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00528581)
富丸 慶人 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70528570)
三吉 範克 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20528624)
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Keywords | 癌幹細胞 / 創薬 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
【背景と意義】「癌幹細胞の性状を解明しそれを標的とする開発研究」が世界的に注目されている。しかし、"次世代"の医療としての癌幹細胞の分離・精製・同定は精力的に進められているものの、満足のいくレベルに到達していない。本研究は、それに関わる諸問題を根本から解決する新提案として、"次々世代"の挑戦的萌芽研究:「癌幹細胞の人工的作成」を実施した。すなわち、本研究は、癌幹細胞の分離・同定を目指す順方向の"次世代"研究に比較して、いわば逆方向のコンセプトの"次々世代"探索研究であり、悪性度が極めて高い人工スーパー癌幹細胞を自由自在に作成・増幅・検出・予測する方法を開発整備でき、未来型の医療応用に道を拓くことができる。【方法と結果】1)多種の癌細胞で人工癌幹細胞を誘導:腫瘍型に依存するスペクトラムを解明した。未分化100遺伝子全てについて、人工癌幹細胞誘導を試行し、数個の有力候補に絞った。また作成した人工癌幹細胞にっき現在知られている癌幹細胞表面マーカーとの形質と類似するものと相違するものを峻別した。2)中間体の性状解明。統合的・網羅的医科学技術を集学的に駆使してこの中間体の性状を解明し、エピジェネチィック解析、HiCEP発現解析、マイクロRNA解析等を実施した。【重要性】人工癌幹細胞の技術基盤を構築することは、1)未知の発癌分子機構、2)転移・再発・抗癌剤耐性等に関わる悪性化の分子基盤、3)新規分化誘導療法の開発、4)癌の軟骨化等のよる未来医療としての不活性療法など、多くの研究分野に強いインパクトを与えると期待される。
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Research Products
(26 results)