2010 Fiscal Year Annual Research Report
生体肝移植および肝切除の適応拡大のための過大肝再生誘導について
Project/Area Number |
21659315
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
古川 勝規 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00400987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
加藤 厚 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70344984)
大塚 将之 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (90334185)
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Keywords | 過大肝再生 / 生体肝移植 / 門脈塞栓術 / 拡大肝切除 / サイトカイン |
Research Abstract |
1.肝阻血再灌流障害後の肝再生について マウス部分肝阻血による肝阻血再灌流後の障害肝モデルでの肝再生の実験では、real time PCR法を用いたmRNA定量により肝再生抑制因子として知られているactivinが再灌流直後より有意に上昇しており、また血清レベルでもactivinの上昇を認めた。阻血再灌流直後にはactivinの作用により肝再生が抑制的に制御されていることが考えられた。一方activinの生体内インヒビターとして知られているfollistatineはactivinより遅れて発現の上昇を認めており、炎症の軽減とタンパク合成の促進の時期とfollistatineの産生増加が一致していることから、follistatinが肝再生促進的に関与しており、activin-follistatineシステムの生体内バランスが重要であることが示唆された。 2.大量肝切除後および門脈塞栓術後の肝再生に関する臨床的検討 胆道癌に対する拡大肝葉切除後の肝再生の検討では、肝切除後に残肝は急速に再生増大するが、肝不全症例では肝再生の程度は遅延しており、また肝細胞機能障害、肝浮腫の指標としての肝CT値を測定すると、術後高ビリルビン血症および肝不全症例では有意にCT値の低下を認めていた。また、門脈塞栓術後の血清VEGF)は術後7日目をピークに有意に上昇し、TGFbetaは14日目で有意に上昇していた。このことよりVEGFおよびTGFbetaは肝再生促進とその制御において重要な役割を果たしていると考えられ、またVEGFは個々の症例における肝再生予測と肝切除までの至適待機期間に有用な情報をもたらす可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)