2009 Fiscal Year Annual Research Report
膵癌における癌幹細胞の特性解析ならびに膵癌幹細胞の起源に関する検討
Project/Area Number |
21659318
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
猪飼 伊和夫 Kyoto University, 医学研究科, 准教授 (60263084)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安近 健太郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (00378895)
石井 隆道 京都大学, 医学研究科, 医員 (70456789)
|
Keywords | 癌幹細胞 / 初期発生 / 遺伝子導入 / セルソーター / 肝臓外科学 |
Research Abstract |
本研究は我々が従来進めてきた組織幹細胞研究を応用して癌幹細胞の同定およびその起源を検証するとともに、癌治療への応用を目指した癌幹細胞の特性解析を目的とする。 本年度は膵癌細胞株中に存在する癌幹細胞を単離・同定するためのシステム構築として、下記の研究を行った。 1) 発現プラスミドの作成 膵癌細胞中に存在することが想定される膵癌幹細胞を単離するために、発現プラスミドの作成を行った。初期発生において膵臓および肝臓はともに腹側前腸内胚葉から発生することが知られているために、そのマーカー遺伝子であるalpha-fetoprotein(AFP)に着目し、ヒトAFP遺伝子の転写調節領域をクローニングした上で、その下流にgreen fluorescent protein(GFP)を配した発現プラスミドを作成した。本プラスミドを膵癌細胞株に遺伝子導入したうえでフローサイトメーターで解析すれば、膵癌細胞株中に極少数存在する可能性のあるAFP産生細胞をGFP発現細胞として同定することが可能となった。 2) 発現プラスミドの遺伝子導入 上記のようにして作成したGFP発現プラスミドを各種の膵癌細胞株にlipofection法により遺伝子導入し、GFP発現細胞(AFP産生細胞)の有無を検証した。
|
Research Products
(3 results)