2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659324
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00142381)
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Keywords | 膵癌 / 幹細胞 / 抗体 |
Research Abstract |
膵癌幹細胞の体系的な同定を試み,その機能解析と臨床的意義について検討し,その結果に基づいてBispecific T Cell Engagers(BiTE)抗体を作成し,in vitroおよびin vivoにおいてその機能解析を行い,臨床応用可能な機能抗体を作成することを目標として研究をすすめた.本研究の成果は,従来型の癌治療等は異なる新たな治療法の開発に至る可能性がある.特に,化学療法抵抗性腫瘍や再発・再燃腫瘍に対する根本的な治療法となり得る可能性がある. 膵腫瘍における癌幹細胞候補分子の発現および臨床的意義を体系的に解析することを計画した.膵癌幹細胞に対する治療標的候補マーカーとしてCD133,CD24,CD44,CD90,CD166,ESA,SHH,BMI-1を選択し,当科にて切除を行い,患者の同意が得られた通常型膵癌および膵管内腫瘍(IPMN)の標本を用いて,免疫染色にて,それらの分子の発現の検討をすすめた.しかし,いずれの分子も発現が乏しく,また恒常的な結果が得られていないため,さらに免疫染色の条件を設定し直し,至適条件を模索している段階である.蛋白発現については,これまで一部に発表されているものと比較検討しても,再現性は確認できていない.元来幹細胞の数は少ないものと考えられ,また同時に,免疫染色にて蛋白発現の特に乏しいものは,mRNA発現による半定量的検討を行う目的で,Real-time PCRによる検討を追加検討している.
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