2009 Fiscal Year Annual Research Report
PET-MRI同軸撮影による脳移植細胞の非侵襲画像追跡法の開発
Project/Area Number |
21659340
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
沖田 典子 Osaka University, 医学部附属病院, 医員 (10533797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 学 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40448064)
橋本 直哉 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90315945)
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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Keywords | PET / MRI / 分子イメージング / 脳腫瘍 / 電気生理学的検証 / iPS |
Research Abstract |
本年度はまず実験動物(マウス)においてPET-MRIを使用した同軸撮影が可能であることを検証した。トレーサーとして11C-メチオニンを使用し実験動物を試作のPET-MRI同軸撮影機で撮影した。実験動物の尾静脈よりトレーサーを投与し、約20分後に撮影を開始した。結果として期待通り、MRIによりマウスの解剖学的情報が、またPETにより11C-メチオニンの取り込み臓器が描出された。特筆すべきは11C-メチオニンが肝臓に非常に多く蓄積し、脳への集積はほとんど見られなかったことである。また脳腫瘍モデルでは脳腫瘍部に一致して淡い11C-メチオニンの取り込みを認めた。 また、11C-メチオニンによる脳腫瘍の描出のメカニズムを検証するため、患者データを使用し、PET/MRI融合画像を用いた検証も行った。その結果、11C-メチオニンは主に腫瘍細胞密度によりその取り込み率が規定され、血管密度はほとんど影響しないことが明らかとなった。 本結果から予定通り、次の移植細胞の画像化実験を進めることになる。
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Research Products
(17 results)