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2010 Fiscal Year Annual Research Report

糖鎖生物学的アプローチによる骨吸収制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21659346
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

岩崎 倫政  北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30322803)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安倍 雄一郎  北海道大学, 病院, 助教 (80547604)
Keywords破骨細胞 / 糖鎖 / 糖鎖受容体 / レクチン / 細胞融合 / RANKL / シアリル糖鎖
Research Abstract

破骨細胞の分化、活性化における糖鎖の機能を推測するために計画した動態解析については,初年度にグライコミクスにより同定された破骨前駆細胞上に発現する糖鎖の多様性に対応したレクチンが存在せず,それらの局在、分布,分化に伴う動態を区別することは技術上,困難であった.
糖鎖の生理学的機能を解析するため,次にわれわれは破骨細胞もしくはその前駆細胞に発現する糖鎖を認識する分子(内因性レクチン)に着目した.シアリル糖鎖と相互作用をもっ糖鎖認識結合分子(内因性レクチン)の有無を遺伝子発現解析や免疫染色,Flow cytometryなどの手法をもちいて調査した。シアル酸受容体ファミリータンパクのうち,数種類のタンパクが破骨前駆細胞であるマクロファージに発現していた.その大多数は破骨細胞分化刺激因子であるReceptor activator of NFkB ligand(RANKL)により遺伝子発現が不変もしくは減少したが,1種類のタンパクのみ発現が増加することがわかった.このタンパクは,偽足を伸ばす細胞融合途上にある細胞に強く発現し,未分化な単核球にはほとんど発現していなかった.また,RANKLで刺激した破骨前駆細胞を,このタンパクの抗体で標識してFlow cytometryを行うと,2峰性のピークを示すHeterogeneousな細胞群となることがわかった.このことから,このタンパクは多核破骨細胞形成の起点となる細胞(masterfusogene)に発現する可能性が示唆された.このタンパクを破骨前駆細胞に過剰発現させると,破骨細胞分化が亢進し,逆にRNA干渉を用いて発現抑制すると,分化が抑制されたことから,このタンパクが破骨細胞分化制御機構において重要な役割を果たしている可能性が示唆された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Threshold in stage specific embryonic glycotype uncovered by a full portrait of dynamic N-glycan expression during cell differentiation.2010

    • Author(s)
      Amano M, Iwasaki N, et al.
    • Journal Title

      Mol Cell Proteomics

      Volume: 9 Pages: 523-537

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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