2009 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ修飾光触媒ハイブリッド微粒子の膀胱癌診断・治療への応用研究
Project/Area Number |
21659376
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
窪田 吉信 Yokohama City University, 医学研究科, 教授 (10106312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽根崎 修司 横浜市立大学, 医学研究科, 客員准教授 (70526409)
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Keywords | 腫瘍学 / 光触媒 |
Research Abstract |
1.各種ポリマーで表面加工した酸化チタン・ポリアクリル酸ナノ粒子の表面反応基を利用し,蛍光物質を用い,結合ハイブリッド微粒子の作製を行った。また,その化学的安定性と近紫外光:波長352mm(UVA)光照射によるポリマー修飾のTiO2光触媒活性を調べた。また,それぞれの蛍光の励起光を用いて微粒子表面の蛍光発光を測定し,これを用いて,このハイブリッド微粒子をヒト膀胱癌由来細胞T-24及びその他のヒトがん細胞や正常細胞であるV79細胞などに投与し,ハイブリッド微粒子の細胞表面や細胞内への集積と分布を調べた。その結果,TiO2-PAAには各種蛍光物質の付加が可能であること,また,このハイブリッド粒子は十分な光触媒活性をもつこと,さらに,培養細胞への投与では細胞表面に吸着または取り込まれ,細胞を光らせることが可能であることが分かった。 2.ハイブリッド微粒子の静脈内投与で,生体投与の際の毒性を調べたが,広域の濃度で特に毒性はほとんどないことが明らかになった。 3.ハイブリッド微粒子をヒト膀胱がんのヌードマウス皮下移植腫瘍を用いて,静脈投与での皮下の腫瘍への集積を蛍光をトレーサーとして調べることが可能になり,腫瘍への集積性の評価ができることが明らかとなった。
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