2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659407
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴田 実 Niigata University, 医歯学総合病院, 教授 (50196432)
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Keywords | 双眼ルーペ / 高倍率 / 立依視モニター |
Research Abstract |
本研究の最終目的は高倍率双眼ルーペを開発し、さらにこれに立体視が可能なモニターを装着することである。 平成21年度の成果目標はプロトタイプの高倍率ルーペを作成することであつた。 三鷹光器との共同研究によりこれまで存在しなかった8倍・焦点距離40cmの双眼高倍率ルーペの設計を終了し、21年度末までにプロトタイプの実機ルーペを二機作成し、これを購入することができた。 現時点で、作成したルーペの視野の大きさ、解像度は高品質の顕微鏡のそれらに匹敵する仕上がりとなっている。眼鏡式のフレームにマウントし、通常の眼鏡をしながらルーペを装着することが可能な状態となっている、当初考えたプリズムの組み込みを行わなくても8倍の拡大視野を獲得できた。懸念された重量も145gに軽量化できており、長時間の装用にも十部耐えられる重量となった。 1)しかし、焦点深度はやや浅めであり、これを深くすると明るさを失うことになるので、両者の最適バランスを見いだす必要がある。 2)高倍率ルーペの基本問題である視野の安定化の課題を解決する必要かある。研究者が試用してみた結果、最初は視野が脈拍に同期してぶれを起こしたが、慣れにより、かなり改善することが判明した。さらに現在の眼鏡式の吊架方式を改良、検討しており、近々、ヘッドバンド方式も検討する予定であり改善を推進することが可能である。 以上、平成21年度の目標を十分に達成することができており22年度は試用を重ねて、改良目的の様々な検討を加えてゆくとが可能となった。 一方で、立体式モニターについては、三鷹光器により、手術用顕微に装着可能な高解装置開発がすすみ、実用レベルに至ったので22年度はこの立体式モニターの小型軽量化を進める段階に達した。
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