2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナノバブルと超音波を用いた新しい遺伝子治療法による超悪性唾液腺腫瘍の攻略
Project/Area Number |
21659431
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阪本 真弥 東北大学, 病院, 講師 (90157686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯久保 正弘 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (80302157)
森 士朗 東北大学, 病院, 講師 (80230069)
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Keywords | ナノバブル / 超音波 / 唾液腺 / 悪性腫瘍 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究では、ナノバブルと超音波を用いた四次元画像システムを構築し、「超悪性唾液腺腫瘍」の腫瘍血管新生を観察するとともに、ナノバブルと超音波を用いた遺伝子導入法と抗腫瘍遺伝子長期発現プラスミドDNAを用いて、腫瘍血管の新生を抑制する新たな遺伝子治療法を開発し、「超悪性唾液腺腫瘍」の患者救済を目指すことを目的とする。これまで我々は、遺伝子治療を想定した研究に対応できること、in vivo生体発光イメージングシステムによる腫瘍の増殖、転移の状況を把握できること、ナノバブルを用いた高周波超音波画像解析装置による画像解析が可能であること、腫瘍が転移性でび慢性の浸潤様式を示し、臨床的観点から高悪性度腫瘍の生物学的性状を示すこと、病理組織像が「超悪性唾液腺腫瘍」に類似していることなどの条件を満たした実験腫瘍モデルを開発した。この腫瘍モデルにおいては、ルシフェラーゼ発現腫瘍細胞が、マウス組織内でび慢性に浸潤し、細胞の接種部位によっては、効率に腫瘍細胞がび慢性に肝転移を起こすことがin vivo生体発光イメージングシステムにより確認できた。平成22年度においては、この転移病巣の超音波画像による診断法の開発を試みた。その結果、従来の臨床用超音波診断装置と超音波造影剤を用いた超音波画像では、腫瘍細胞がび慢性に浸潤し、一塊としての転移病巣を形成しない上記実験腫瘍の診断は困難であったが、高周波超音波画像診断と超音波造影剤を用いて取得した超音波画像を基に腫瘍血管密度を解析することにより、腫瘍塊を形成せず、び慢性に浸潤する高悪性腫瘍の転移病巣を早期に診断できる可能性が示された。
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Research Products
(11 results)