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2011 Fiscal Year Annual Research Report

咽頭機能に果たす口腔の役割

Research Project

Project/Area Number 21659445
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

前田 芳信  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10144510)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 東 高志  京都大学, 再生医科学研究所, 研究員 (40378899)
KeywordsMRI / 咽頭 / 無歯顎 / 鼻呼吸
Research Abstract

本研究では,歯の喪失による口腔形態の変化が咽頭形態に与える影響について調べる目的で,全部床義歯使用者を対象に,MRIを用いて全部床義歯の装着,非装着による口腔咽頭の形態変化を視覚的に明らかにすることを試みた.本年度は,これまでに引き続き被験者の協力を募った結果,合計6名の全部床義歯使用者のデータ取得と,その解析が終了した.
その結果,これまで報告してきた結果と同様に,鼻呼吸下では,全部床義歯装着の有無によらず口腔咽頭断面積は,硬口蓋後縁レベルから口蓋垂レベルまで単調に減少した後,喉頭蓋レベルまで増加する傾向を示すことを確認した.また,全部床義歯非装着安静時においては,装着安静時と比較して,口腔咽頭断面積の中でもとりわけ鼻咽腔断面積が減少すること,咽頭断面形状の変化は一定の傾向を示さないことを確認した.
これらの結果は,全部床義歯の装着,非装着による口腔咽頭の形態変化を示す貴重な情報である.これまでに我々は,健常有歯顎者を対象とした研究から,鼻呼吸下安静時の下顎位は,鼻咽腔断面積と関連することについて報告してきた.このことを考慮すると,本研究で得られた鼻咽腔断面積の有意な変化は,無歯顎の病態の理解並びに,欠損補綴治療による口腔形態回復の意義を,呼吸器官との関連から示唆する有意義な情報である.こうした情報は,口腔に起因する鼻呼吸障害の概念の確立においてその礎となる画期的な情報を提供すると伴に,口腔組織欠損の拡大の予防を見据えた,隣接器官機能と協調した補綴治療の実践において,不可欠な情報を提供している.

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Published: 2013-06-26  

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