2009 Fiscal Year Annual Research Report
血清 microRNA による口腔癌スクリーニング検査法の確立
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21659468
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| Research Institution | Ehime University |
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Principal Investigator |
浜川 裕之 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20127905)
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| Keywords | 口腔癌 / 血清 / microRNA / 早期診断 |
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| Research Abstract |
口腔癌の治療法としては手術療法、放射線療法、化学療法が挙げられるが、いずれの治療法も著しい進歩を遂げているにもかかわらず、治療成績の向上には反映されていないのが現状である。その飛躍的な向上を達成するためには、最も有効な手段の一つが口腔癌早期発見法の確立である。最近、血清中にRNaseに対して安定した形状でmicroRNA(miRNA)が存在し、miR-141が前立腺癌の検出マーカーになり得ることが示された。そこで、本研究では血液の液状成分に存在している遊離miRNAの口腔癌の検出マーカーとしての有用性を検討し、血清miRNAを検出対象とした血液検査のみの口腔癌検診の確立を目指す。最初に、血清遊離miRNAの抽出を試みたところAmbion社製mirVana PARIS kitを用いることにより技術的には可能であった。つづいて、われわれが既に同定している口腔癌組織において共通して発現亢進の認められる3種類のmiRNAの口腔癌患者血清よりの検出をApplied Biosystems社製TaqMan MicroRNA assaysを用いたリアルタイム定量化RT-PCR法にて検討したところ、いずれのmiRNAも検出されなかった。また、口腔癌患者および健常者由来血清miRNAのマイクロアレイによる網羅的発現解析を行うも、口腔癌の早期発見に有用となるmiRNAの同定には至らなかった。今後、リアルタイム定量化RT-PCR法による網羅的発現解析および発現定量解析が必要である。
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