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2010 Fiscal Year Annual Research Report

乳歯歯髄幹細胞による延髄孤束核の再生について

Research Project

Project/Area Number 21659476
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

三留 雅人  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50261318)

Keywords歯髄 / 乳歯 / 歯髄幹細胞 / 脳・中枢 / 移植 / 再生医療
Research Abstract

間葉系幹細胞である脱落乳歯歯髄幹細胞(stem cells from human exfoliated teeth、SHED)が高率に外胚葉系の神経細胞へと分化転換することを明らかにするとともに、SHEDのマウス中枢神経系への移植法を検討し、移植後のSHEDの分化動態を調べることで、神経再生医療への応用の可能性を検討した。
乳歯歯髄から採取したSHEDは、神経誘導培養することによってneurosphere様浮遊細胞塊を形成した。この細胞塊を神経幹細胞マーカーであるNestinの抗体にて蛍光免疫染色したところ、多くの細胞がNestin陽性を示した。また、この細胞塊を血清培地にて分化誘導を行ったところ、ニューロンおよびアストロサイトへの今化を認めた。このことから、脱落乳歯歯髄細胞中に含まれるSHEDが神経幹細胞もしくは神経前駆細胞に分化したことが示唆された。次に、in vitroにおける分化を検討するため、新生仔マウス小脳延髄槽にSHEDを移植した。神経誘導培養したSHEDは移植2週間後、延髄孤束核に生着し、一部がニューロンおよびアストロサイトへと分化した。さらに、脱落乳歯歯髄細胞中に含まれるSHEDを高率に採取するために、MACS【○!R】を用いて、間葉系幹細胞のマーカーであるSTRO-1陽性細胞を選別した。神経誘導培養したSTRO-1陽性SHEDは、in vitroにおいて神経細胞への分化を認めた。中枢神経系に特異的なmRNAを調べると、STRO-1陽性SHEDは神経誘導培養によりNestinの発現が増加した。以上よりSTRO-1陽性SHEDが、神経誘導培養により神経幹細胞または神経前駆細胞へと分化誘導されたことが示唆された。今後は,神経誘導培養したSTRO-1陽性SHEDを延髄孤束核に移植し,分化動態を確認することを検討中である。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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