2011 Fiscal Year Annual Research Report
リポソーム法を用いた口腔粘膜細胞からのiPS細胞作製技術の確立
Project/Area Number |
21659490
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90350587)
今井 奨 鶴見大学, 歯学部, 講師 (80072958)
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Keywords | iPS細胞 / 歯科 / 医療安全 / 再生医療 / 歯根膜 / リポソーム |
Research Abstract |
本研究でヒト歯根膜繊維芽細胞由来のiPS細胞に樹立に成功した。ヒト歯根膜細胞由来のiPS細胞の樹立は世界で初めてである(Histochem Cell Biol.2012)。その樹立方法はOct3/4, SOX2, Lin 28, Klf 4,Nanogの4つの遺伝子をレトロウイルスベクターに組み込んだ形質転換である。ES細胞様の形態を有する細胞にアルカリフォスファターゼ染色によりスクリーニングを行い、さらに幹細胞マーカーの発現を遺伝子レベル、タンパクレベルで確認を行い、その結果として5つのiPSクローンを得た。クローンをiPS細胞をSCIDマウスの腹腔内に注入し、テラトーマを形成させた。その結果、脂肪様組織、神経様組織、筋肉様組織、上皮および管空様組織、軟骨様組織が観察され、テラトーマの形成が確認された。 リポソームによる細胞への遺伝子導入法の検討は現在市販されている数種類のリポソームを用い、ウイルスベクター法をコントロールとしてヒト歯根膜細胞を用いて行っている。 遺伝子導入法の評価はGFPを含むプラスミドを導入しフローサイトメトリーによって定量的な評価を行う。予備実験の結果から15日程度は導入した遺伝子の発現が見られることがわかっている。歯根膜細胞に導入した場合の経時的な導入遺伝子の発現量を検討、ウイルスベクター法と比較することによってリポソームによる遺伝子導入効率を評価する。また、フローサイトメトリーでは発現したタンパク質の定量が難しためルシフェレースをプラスミドとして導入する系も平行して行い、導入遺伝子の発現量を総合的に評価する。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Streptococcus troglodytae sp.nov., from the Chimpanzee Oral Cavity2012
Author(s)
Okamoto M, Imai S, Miyanohara M, Saito W, Momoi Y, Abo T, Nomura Y, Ikawa T, Ogawa T, Miyabe-Nishiwaki T, Kaneko A, Watanabe A, Watanabe S, Hayashi M, Tomonaga M, Hanada N
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Journal Title
Int J Syst Evol Microbiol
Volume: (Epub ahead of print)
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Salivary biomarkers for predicting the progression of chronic periodontitis2012
Author(s)
Nomura Y, Shimada Y, Hanada N, Numabe Y, Kamoi K, Sato T, Gomi K, Arai T, Inagaki K, Fukuda M, Noguchi T, Yoshie H
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Journal Title
Arch Oral Biol
Volume: 57(4)
Pages: 413-420
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] iPS細胞の安全性に関する検討2011
Author(s)
野村義明, 石川美佐緒, 新井千博, 八城祐一, 野田晃司, 山口貴央, 阿保備子, 角田衣理加, 山田秀則, 今井奨, 中村芳樹, 花田信弘
Organizer
日本口腔衛生学会総会
Place of Presentation
千葉県(日本大学松戸歯学部)
Year and Date
2011-10-09
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