2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳児睡眠のホームモニタリングを可能にする自動映像処理システムの開発
Project/Area Number |
21659503
|
Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
江藤 宏美 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (10213555)
|
Keywords | 乳児 / 睡眠・覚醒 / 行動分析 / システム / 自動画像分析 / 添い寝 / 動画分析 / SIDS |
Research Abstract |
家庭環境下で乳児の睡眠実態を明らかにするために、それぞれの就寝状況を考慮した乳児の睡眠状況を録画すること、そして、撮影や画像処理技術を工夫・検討し、ビデオソムノグラフィによる睡眠の自動判定システムの開発を行うことを目的とした。下記の2段階で行う。 第1段階として、データ収集方法、録画方法の確立をめざした。最も理想的な映像を入手するための機材の選択、録画の位置・照明・方向などの方法を工夫・検討し、確定する。第2段階として、データ分析方法の確立をめざす。つまり、画像処理による自動判定のアルゴリズムを作成する。今年度は、録画機材の選択、特に、画像の差分分析ができるような録画方法の確立を目指す。 夜間の照明がとぼしい中での録画の条件を考慮しながら、機材の選択を行った。その結果、近赤外線照明としてのLED(Light Emitting Diode)を用いることによって、家庭環境の状況に影響を与えることなく、また家庭で使用される白熱灯や蛍光灯などの光の条件に左右されない、一定環境の光源を得ることが可能になった。しかし、照明(LED)の位置や方向、または発光量によって、録画画面が対象を正確に捉え、分析可能な録画状態にするためにさらに検討が必要であった。最終的に、試作を作成し、試行錯誤の結果、最小のLED量で、一地点から方向を考慮して角度に変化をつけた照明ができあがった。このLEDは本機器のための創作である。その他、機材として、もう一つ重要な役目を果たすカメラについては、安定した画像を収集するために、モノクロで、高感度オートシャッタースピードの自動環境調整ができる機能を重視した。これらの機材を用いてビデオ集録システムが実装できた。
|