2011 Fiscal Year Annual Research Report
重症化予防に重点をおいた慢性疾患ケア提供モデルの構築
Project/Area Number |
21659510
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
森山 美知子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80264977)
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Keywords | 慢性病看護学 / 慢性疾患管理 / 慢性疾患ケア提供モデル |
Research Abstract |
本研究では、代表的な慢性疾患を対象として、地域の中核病院に入院又は通院する慢性疾患患者に対する慢性疾患看護を専門とする看護師による重症化予防システム(慢性疾患ケア提供モデル)の構築を目指した。慢性疾患管理(Disease Management)の視点に立ち、急性増悪による入退院を繰り返す、またはそのハイリスクにある患者に対して、本研究者らの開発したプログラムを用いて、(1)継続的患者・家族教育支援、(2)医療チームや社会資源の調整(ナーシングケースマネジメント)を行うことにより、患者アウトカム(臨床データ及びQOL)の向上を図り、(3)このための外来-入院-地域連携システムを構築すること、つまり、慢性疾患ケア提供モデルの構築を目標とした。 実施展開した尾道市民病院では、外来の血管診療センターを慢性疾患管理を看護師が中心となって行う「生活支援室」に改組、慢性疾患管理の訓練を受けた看護師を配置した。そこで、糖尿病、心疾患を中心にモデルに基づいた実践を行った。また、広島県心筋梗塞連携パスのモデル病院の指定を受け、その中で発展させた「自己管理手帳」を活用しながら、地域のかかりつけ医と連携を取り慢性疾患管理を行った。 広島大学病院では、広島大学の慢性疾患看護専門看護師候補生2名が中心となり、心不全専門外来を立ち上げ、本研究で構築した慢性疾患ケアモデルの流れに従って慢性疾患管理を実施した。各種シートを作成すると共に、これらを活用した。さらに、外来での慢性疾患管理を行う看護師に必要な技能についてまとめた。これが基礎となり、3月には広島県全体の心筋梗塞・心不全プロジェクトがスタートした。
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Research Products
(11 results)