2010 Fiscal Year Annual Research Report
産褥早期における乳房硬結発生への超音波診断の有用性
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21659519
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中尾 優子 長崎大学, 医歯薬学総合研究, 教授 (40325725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 和代 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00194069)
宮原 春美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00209933)
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Keywords | 乳房硬結 / 超音波診断 / 産褥 / 母乳 / 乳房トラブル |
Research Abstract |
本研究の目的は、乳房内画像により乳房硬結(うっ積・うっ滞)の発生を明らかにし、超音波が産褥早期(出産後5日間)の乳房診断に有用であるかを検討することである。 今年度の目標は、(1)出産後の母親の乳房内部を経時的に画像撮影し、硬結発生の順序性を明らかにしていくこと(2)特徴的な症例(真性陥没)の画像撮影を行うこととした。乳腺の深さ、拡張乳管の存在の有無・大きさ、乳腺画像の濃淡の撮影を行なった。専門家からの情報も得、病棟スタッフとともに勉強会を行った。結果、硬結発生の順序性については、日数よりは時間で発生していくことが示唆され、産褥1-2日目の時間撮影の課題が出てきた。特徴的な例(真性陥没)については、妊娠期から産褥1か月まで前向き調査を行なったが、拡張乳管の閉鎖及び硬結と思われる濃淡の差異画像は見られず、乳房硬結発生を見ることなく経過した。 平成23年度以降は、産褥1-2日目を重点的に画像撮影すること、硬結の画像をより明確にしていくため授乳前後の画像撮影も行うこととした。超音波画像の分析をすすめながら、外側評価との比較をし、総合評価を行っていく。また、硬結発生や特徴的な症例(真性陥没)については、学会等で発表を行っていくこととする。撮影者のスキルや読影については、引き続き勉強会参加や学会、研究会などより、情報を収集し、向上させていく必要がある。
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Research Products
(2 results)