2009 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症者の身体性を育む看護援助に関する研究-身体性志向的看護援助の確立
Project/Area Number |
21659530
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
遠藤 淑美 Osaka University, 医学系研究科, 准教授 (50279832)
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Keywords | 統合失調症 / 身体性 / 精神看護 / 身体合併症 / セルフケア |
Research Abstract |
1.本年度に実施した具体的内容 1)身体性に関わるさまざまな分野の文献検討をし,大学や関係機関において本研究計画の倫理審査の承認を得た 2)エキスパートパネルを持ち,身体性に関するインタビュー方法について,身体性に見識のある専門家から示唆を得た. 3)身体に関わっているさまざまな領域のエキスパートに対して,インタビューを実施した.具体的には,精神科医(漢方医),精神科看護師,アロマセラピスト,理学療法士,カイロプラクター,スポーツインストラクターである. 4)また第27回日本生活指導学会において,『身体性と生活指導』というテーマで分科会を企画した. 5)本年度は,エキスパートに対するインタビューの分析を終え,現在統合失調者の了解を得て,インタビューを継続中である. 2.意義および重要性 エキスパートパネルおよびエキスパートへのインタビューから,身体に関わる援助職や専門職の共通性と相違が見えてきた.共通性として,身体機能の基礎的な知識と対象におうじたその応用,生じている問題の理解のための多様で全体的な視点,対象へ向かう真摯な姿勢,微妙な変化を察知する身体感覚が浮かび上がってきた.一方援助職の持つ特徴により,身体性を語る重点の置き所が異なっていた.さらに分析を進めることで,看護職の身体性の捉え方の特徴がより明確になることが期待できると考えている.
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