2009 Fiscal Year Annual Research Report
災害時の避難所ケアとまちの保健室を融合した育成支援システムの構築
Project/Area Number |
21659535
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
神崎 初美 University of Hyogo, 地域ケア開発研究所, 准教授 (80295774)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芦田 信之 甲子園大学, 現代経営学部, 教授 (50184164)
那須 靖弘 甲子園大学, 現代経営学部, 准教授 (50189180)
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
|
Keywords | 避難所 / まちの保健室 / 教育 / 災害 / 災害支援Ns |
Research Abstract |
研究目的:これまで活動実績のある「まちの保健室」登録ボランティア看護師を災害支援看護師として登録できる仕組みを形成し、育成支援システム・評価システムを構築する。 実施と結果: 実施1) 育成支援システムの構築 (1) 災害看護能力と質の安定性のための仕組み:2日間で実施できる学習プログラムを作成した。 内容は、8種類の講義プログラム「災害看護の基本」「災害サイクルにおける看護師の役割」「避難所における看護師の役割」「災害支援看護師の役割と課題」「避難所での活動の実際」「トリアージ(講義・演習)」「こころのケア(講義・演習)」「災害派遣の体制」とした。 (2) 継続ケアの実現性のための仕組み:災害後のインフラ整備の復旧しない時期でも、ケアに必要な情報をマークシートに記入し、携帯電話のカメラ機能で取り込み、避難所における看護記録と継続ケアが運用出来る仕組みを開発した。来年度は実証実験を実施する。 実施2) 個人評価システムの構築 プログラム受講効果を受講前と後、半年後(フォローアップ研修時)に評価できる評価表を作成し使用した。これについては、今後のフォローアップ研修、リーダー研修でも反復使用し評価に使用する予定である。 実施3) 集団教育支援と査定(看護ケアの質の安定性と継続ケアの実現性に関する評価) 集団教育支援の方法として、a)学部教育b)卒後教育c)養成研修会による3通りの支援を計画しているが、本年度はc)養成研修会について実施した。平成22年1月28-29日に県看護協会と連携して実施し90人(男9)の災害支援看護師を養成した。調査票回収87人。平均年齢38.9(24-59)歳、経験年数15.61(3-35)年。査定については、まだ継続支援中であるため後年になる予定である。
|
Research Products
(15 results)