2011 Fiscal Year Annual Research Report
災害時の避難所ケアとまちの保健室を融合した育成支援システムの構築
Project/Area Number |
21659535
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
神崎 初美 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (80295774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
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Keywords | 避難所 / まちの保健室 / 教育 / 災害 / 災害支援Ns |
Research Abstract |
災害支援ナース養成研修の基礎編(平成22年1月に開始し、平成23年1月、平成24年1月にも実施)、フォローアップ編(平成22年7月に開始し、平成23年7月にも実施)、リーダー編(平成22年10月に開始し、平成23年10月にも実施)を県看護協会と連携し実施継続している。東日本大震災発生後、関西広域連合兵庫県チームとして災害支援Nsはのべ1079人が被災地へ向かった。その多くが本研究で構築した育成支援システムで学んだNs達である。また、被災地へ看護支援に出向いたNs達と連携し、その経験知を元に平成24年1月には、被災地へ持参できる「災害支援ナース実践マニュアル」を作成した。 県内病院の卒後院内研修プログラムに「まちの保健室」講義と実習を取り入れ、2年目を終えた。初年度は2病院の参画であったが今年度を終え7病院に増加している。次年度は8病院となる予定で順調に推進している。この実施に関して評価を行った結果を8月の学会で発表した。レポート記述を分析したところ参加者であった卒後1-3年の看護師がやりがいを感じるようになりモチベーションが向上したなど副次的な効果が得られていた。卒後4年以上の中堅ナースにも実輝して欲しいという病院側の要望もあがっている。質問紙回答の結果では、地域住民が必要とする社会資源や情報提供に関して、Nsの収集能力に課題があると6割の参加者達自身が感じており個人の学習努力と看護協会サポートの両面が必要と思われる。しかし、レポート記述、質問紙回答など共に総合的には良好な評価が得られた。
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Research Products
(18 results)