2009 Fiscal Year Annual Research Report
ITヘルスケアによる全人的ケアのシナジー効果の検証~看護と工学の連携モデル構築~
Project/Area Number |
21659540
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
神農 今日子 Tokushima Bunri University, 保健福祉学部・看護学科, 講師 (00363143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 聡 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (40405519)
石井 明 香川大学, 工学部, 教授 (90134866)
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Keywords | ITヘルスケア / シナジー効果 / 連携モデル / 高齢者看護 |
Research Abstract |
(1)わが国のヘルスプロモーションは,国民に対する健康づくり対策として展開されてきた。「健康フロンティア戦略」にも唱われているように,健康寿命の延伸を目標としている。このような社会背景を踏まえて,本研究の目的は介護(看護)予防分野における革新的な技術を見出し,介護(看護)現場における有効性を検証し,実用的な価値を高め,技術を社会に役立たせて社会貢献を果たすことである。 (2)今年度はスーパーITヘルスケアを用いた学生での予備実験で,測定方法の確認や評価方法の検討を中心に行った。特に本実験では対象者が高齢者であり,身体的にはもちろん,要介護(看護)にある方も少なくない。再調査(再実験)も困難となるため,シナジー効果「躰・心・知」,中でも最近多い「閉じこもり症候」や「うつ症」に関連する「心のケア」の評価法については更なる文献調査を行い,その妥当性などを検討した。 (3)臨床評価試験を実施する施設と交渉した結果,医療法人天満病院のデイサービス施設(徳島市),医療法人鴨島病院のデイサービス施設(吉野川市)の協力を得られることが決定し,次年度は両施設で実験研究を行う。 (4)中・四国の5大学が参加する「ITヘルスケア推進コンソーシアム」のメンバーとして平成21年9月には広島,22年3月には香川で開催された会議に参加し先行研究などからも情報収集を行った。保健福祉(理学療法・看護)分野での発表からは,共通認識すべき問題点や今後への課題が得られた。工学分野では今後構築していかなければならない連携モデルについての意見交換が行え有効であった。 (5)社会貢献の一環として行政(徳島市地域包括支援センター等)に出向き,研究の主旨や先行研究などの具体的実績を紹介・説明した。次年度に向け,充実した取り組みが実施できるよう調整中である。
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